季節の変わり目に起こる首・肩こり

首と肩こりは、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、姿勢の悪さがで起こることがほとんどです。
ですが、季節の変わり目に特に症状が悪化することをご存じでしょうか? 
暑い夏が終わり、過ごしやすい秋がやってきました。しかしこの時期は、日中と朝晩の寒暖差が激しくなり、体温調節が難しくなってくる季節です。 
この季節の変わり目は、多くの方が首こり・肩こりに悩まさせているのではないでしょうか? 

今回は、秋特有の寒暖差が引き起こす首こり・肩こりについてお話しをしていきます。

秋の寒暖差と首こり・肩こりの関係

秋は日中と朝晩の気温差が大きくなる季節です。この急激な温度変化は、身体に様々な影響を与えます。

寒さによる筋肉の硬直

気温が下がると身体は自然と身を縮めるような姿勢をとります。このような姿勢は肩な首の筋肉が緊張し、硬直する原因となります。また、寒さで筋肉がこわばることにより、血行も悪くなります。筋肉は気温が下がると収縮しやすく、緊張状態が持続しやすくなるため、肩こりや首こりが発生しやすくなります。

血行不良

筋肉が硬直すると、血行が悪くなり、筋肉への酸素供給が低下してしまいます。筋肉への酸素供給が低下してしまうと、老廃物や疲労物質が蓄積してしまい、肩こりや首こりの原因となります。

自律神経の乱れ

寒暖差は自律神経にも大きく影響を与えます。
寒暖差により身体は体温調節のために血管を収縮させたり、拡張させたりします。自律神経は体温調節するのにとても大切な働きをしています。

また、自律神経のバランスが乱れると、緊張状態とリラックスの切り替えがうまくできなくなり、緊張状態が続き筋肉の硬直の原因となります。

湿度の低下と乾燥

秋は気温の低下と共に空気が乾燥してきます。乾燥により体内の水分が蒸発して、筋肉や関節の柔軟性が低下し血行も悪くなり肩こり・首こりの原因となります。

寒暖差からくる首こり・肩こりの解消と対策

身体を温める

血行を良くするために、首や肩を温めることが効果的です。衣類で首元を保温したり、温熱パットや蒸しタオルで温めたり、湯船で身体を温めて血行を促進させましょう。

軽い運動やストレッチ

肩や首の筋肉を伸ばすストレッチや、肩甲骨を動かす軽い運動をして、筋肉の緊張を解放させましょう。定期的に筋肉をほぐし、柔軟性を維持することで血行促進に繋がります。

水分補給と湿度を保つ

こまめに水分補給することが大切です。水分は筋肉の柔軟性を保つために重要となっています。
また、秋は空気が乾燥してくるので、加湿器の使用や、室内に洗濯物を干すなどをして湿度を保ちましょう。

生活リズムを整える

日中は活動的と夜はリラックスするメリハリのある生活を送ることで、自律神経のバランスを整えます。